【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「女子達は休んでていいよ。疲れただろうし。俺と中垣くんで行ってくるから」



こういうところも当たり前のようにスマートにやってくれる。



自分だって疲れているはずなのに。



その優しさに頼り、頼みたいものをお願いした。



2人は買いに行ってくれて、席には私と真由子が残った。



こうして真由子と2人きりになるのは中学以来だなとしみじみ思った。



高校で色んなことを過ごして、色々な経験をして私達は変わった。



だけど、こうして一緒に過ごせていることは私にとっていいことだと思う。



中学時代の思い出なんて捨てたけど、真由子達と一緒にいれたことが唯一の救いだった。



あの時ボロボロになっていた私を必死に掴んでいてくれたから。