少しだけ並んで中に入った。
遊園地に入るのは久々だから、心が躍る。
大きめな遊園地だから、色々なアトラクションやエリアがある。
カラフルでポップな色合いで見ているだけで元気になる。
楽しみすぎて自然と笑顔になっちゃうなぁ。
でも、気を抜くと締まりがない顔になっちゃうから気をつけないと。
「季澄、楽しそうだね?」
いつの間にか横に来ていた蒼都くんに顔を覗き込まれる。
相変わらずこういうことをされると照れるけど、最近は慣れるしかないと思って諦めている。
「私....そんな緩んだ表情してた?」
「してた。楽しみが隠しきれないって感じの表情」
「そっか。実は遊園地来るの久しぶりだから、楽しみなんだ」



