次は私の番だと思い、彼氏さんの方を向くと....
「「.....あっ!」」
目が合った瞬間、同時に声を上げた。
だって、目の前にいる人は....
「え、何、2人知り合い?」
いや、知り合いというほどでもないんだけど...。
先程会ったばかりの人。
「君はさっき俺を助けてくれた救世主!!」
最後に会った時と何ら変わらないテンション。
「....救世主?」
真由子は訳が分からないみたいで、私自身もこの状況がよく分かっていない。
誰も正解を知らないから、微妙な空気が流れている。
「ただここに来るまでの駅で落としたものをしたのを私が拾って、届けただけだよ。その時に会っただけ」



