【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「じゃあ最初に自己紹介だけしとく?」



「...そうだね。名前くらいは知っておかないといざという時困るしね」



この時の私は真由子と話していたので、彼女の彼氏については全く見えていなかった。



「初めまして。串本真由子です。季澄とは中学のクラスメイトでした」



真由子は強引なことも多いけど、責任感が強くてしっかり者なんだ。



見た目はハデだからギャルっぽいけど、礼儀正しくて挨拶もしっかりしている。



「ご丁寧にありがとう。俺の方こそ初めまして。三宅蒼都と言います」



初めてだ。



自分の友達と彼氏が繋がる瞬間。



そして、自分の彼氏を紹介できたこと。



今まで感じたことない気持ちだけど、嬉しい気持ちに変わりはない。