蒼都くんと会えたのはいいけど、真由子達とも合流しないと。
ただこんな人混みの中、探せるかな....。
夏休みだからだと思うけど、すごい人。
「....季澄ー!」
そんなことを思っていると、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
声のした方をキョロキョロと探すと、あの時以来の真由子が歩いてくるのが見えた。
「真由子!」
私も大きく手を振ると、小走りで彼女はやってきた。
今日の真由子はクール系のファッションらしく、キャミソールに透け気味のシャツ、にショートパンツ。
まるでモデルさんのような格好だけど、とても似あってる。
「いやぁ、すごい人だね」
「本当に。無事に合流できてよかった」
下手したらこんな炎天下の中、探し回らなきゃいけなくなるところだった。



