【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




3人の視線が私に集まっているのを感じる。



これは絶対に適当なことで言い逃れられる雰囲気じゃないことだけは分かる。



やばい....。



これはどう言って切りぬければいいのか私には全く分からない。



痛いほど突き刺さる私への視線。



「季澄、彼氏いるなら証拠見せてよ」



「しょ、証拠....?」



何か取り調べみたいになってる....?



「そう。疑ってないと言えばうそになるけど、単純にあの季澄の彼氏がどんな人なのか気になるじゃない」



やっぱり疑われているんだ....。



「でも....証拠ってどう示せばいいの?」



緊張しすぎて手汗がとまらない。



「都合もあるだろうし連れてきてとは言わないから、彼氏とのツーショット見せてよ」