【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「だから、いつ下平さんが俺に話してくれるかと思ってたのに。そんなに俺って信用ない?」



急に拗ねたような声色になった三宅くん。



「ち、違うよ...!ただ嫌われたくなくて....」



....待って、私、今。



勢いに任せてとんでもないことを口走らなかった?



「へぇ、俺に嫌われたくなかったんだ?」



嬉しそうな笑みを浮かべて、グイっと顔を近づけてきた。



一気に顔が赤くなる。



「嫌われたく....なかった...よ」



近すぎる距離にどんどん語尾が小さくなっていく。



嫌われたくなくて言えなかったことは本音だもん。



だって好きな人に嫌われるのは嫌でしょう?