中学生になって、何も気にせずオタクであることを楽しんでた。
隠す必要もないと思っていたから。
オタクだと知られても周りに友達はいたし、呆れながらも受け入れてくれてた。
あの時に私を見捨てなかった彼女達には感謝してる。
そのことが中学時代の唯一のいい思い出。
「だから何も気にしてなかった。そして中学3年生の時、放課後忘れ物を取りにかえったとき....」
あの日のことは忘れようとしても忘れることはできなかった。
夏が終わり秋に差し掛かっていた10月。
忘れ物に気づいて、教室に取りに行ったら数人が残っていることに気づいた。
扉を開けようと手をかけた時に、聞こえてきた会話に手がとまった。
頭をガンと殴られたような衝撃だった。



