それから三宅くんに連れられて人があまり来ないベンチに腰掛けた。
夏休みだからショッピングモールは混んでいたけど、静かになれるところを探してくれた。
「.............」
「.............」
どちらから話すこともなく、ずっと無言の時間が続いている。
私から話したほうがいいのは分かってるけど、どう切りだせばいいのか分からない。
だってずっと隠していた秘密をあんな男の手によって晒されてしまった。
三宅くんは完全に引いてるはず。
こんな状態で仮の彼氏を続けもらうのは、もうできない....。
少しだけ息を吐いて、言おうと覚悟を決めた時
「...さっきの男、誰?」
先に口を開いたのは、まさかの三宅くんだった。



