「女の子が嫌がっていることにも気づけないで、他人にペラペラと話す男とかダサすぎだろ」
「....はぁ!?」
「女の子泣かせる男はクズだって言ってんの。さっさと消えてくれない?邪魔なんだけど」
今までの三宅くんからは聞いたことがないくらいに冷たい声だった。
心底、軽蔑しているような底冷えするくらいの冷たいだけの声。
目の前の男はビビっており、みっともなく体が震えている。
「....勝手にしろ!」
最後の悪あがきのように、捨て台詞だけ言って逃げるように去っていった。
その姿はみじめだと思った。
あんな姿の人が私の心の奥底を支配していたのかと思うと、無性に情けなく思えてきた。



