【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




三宅くんが当たり前かのように発した言葉に驚いてしまった。



「まだ時間はあるわけだし。俺としては楽しみたいけど、下平さんが嫌ならこのまま終わりでも構わないよ?」



「い、嫌じゃない!私もまだ一緒にいたい...」



「ふふ、じゃあ行こうか」



私の返事が分かっていたかのように、三宅くんは手を差し伸べた。



一気に恥ずかしさが押し寄せてきて、うつむきながら手をとった。



やっぱり三宅くんは私よりも何枚も上手だ。



三宅くんが鋭すぎるのか、私が分かりやすすぎるのかどっちなんだろうか。



考えたところで答えは出ない気がしたから、やめた。



「外にいるのも暑いから、中に入ろうか」



という彼の一言で近くにあるショッピングモールへ行くことに。