それからしばらく三宅くんと話して、カフェを出た。
あれだけ心地よい空間だと時間を忘れてしまう。
気づいたら何時間も経っていてびっくりした。
お会計は言うまでもないけど、三宅くんが払ってくれました。
私が払うと言っても全然聞き入れてもらえなかった。
三宅くんは基本的に私に優しいし、甘いと思う。
だけど時に有無を言わせない強引さもある気がする。
「相変わらず外は暑いね」
「本当に。さらに暑くなったね」
今の時刻は昼過ぎだから、午前中に比べるとさらに暑くなってる。
さっきまで涼しかったのが嘘のように暑い。
「さて、この後どこに行こうか?」
「えっ、終わりじゃないの?」



