【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「お待たせしました。ナポリタンでございます」



しばらくすると頼んだナポリタンが運ばれてきた。



おいしそうなにおいがして、お腹が鳴りそうになってしまった。



目の前に置かれたナポリタンは見た目は他のお店と比べて特に変わった点はない。



今すぐに食べたいけど....まだ三宅くんの頼んだものが来ていない。



先に私が食べるのは失礼だよね。



グッと食べたい気持ちをこらえる。



「お腹空いてるんでしょ?俺に遠慮せず、食べていいよ」



目の前の三宅くんには私の気持ちはとうに見透かされていたらしい。



「でも....」



「俺のもすぐ来るから大丈夫。出来立てを食べたほうがおいしいよ」



「....じゃあいただきます」



これ以上、遠慮すると悪い気がしたので先にいただくことにした。