【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




三宅くんは頼むものは決まっているようで、店員さんに慣れた感じで注文してくれた。



注文したものがくるまで店内を改めて見てみた。



外のにぎやかな空間とは別世界のような落ち着いた空間。



ゆったりとしたBGMが流れていて、穏やかな空気が流れている店内。



1人で来ている人も結構いるし、お年寄りの方もいらっしゃる。



年齢層は幅広いように思う。



席はほぼ埋まっているけど、忙しい感じはなくて本当にゆったりとしている。



急かされていないからなのか、とっても落ち着く。



「どう?なかなかいい空間でしょ?」



店内を眺めていた私に気づいた三宅くんが話しかけてくれた。



「うん。とっても素敵な場所だね」