【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




三宅くんは照れる要素は一切なく、私にとどめをさした。



なんでだろう....悔しい。



どんな言葉でもサラリと言ってしまう三宅くんには照れるという概念がないのかな。



「すぐに照れちゃう下平さんはやっぱりかわいいね」



そう言う三宅くんの声色は楽しそうで、顔を見なくても意地悪な顔をしているんだろうな。



そんなこと分かっているのに、言いなれていない私は照れてしまう。



「あんまり....かわいいって言わないで...」



最初からこんな感じじゃ最後まで持たない気がする。



ただでさえ、三宅くんが好きだと自覚したばかりなのに...。



色々なことが気になるし、小さなことであっても私の心を揺らす。