【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




こうやって仮の彼氏彼女として過ごせるのもあと少し。



Wデートの話が出た時から、期間限定として始めたこの関係の終わりは見えた。



私が行きつく終着点はそのWデートの終わり。



その日を迎えてしまえば、私と三宅くんの仮の恋人関係は終わりを告げる。



彼と過ごせる時間はもうないに等しい。



だけど、智のおかげで自分の気持ちに気づくことができた日に決めたことがある。



この仮の恋人同士の関係が終わる日までに、三宅くんに告白する。



それなのにあまりに唐突にWデートの話が出てしまったから、焦っている。



だってこの関係が終わってしまったら三宅くんと会う理由がなくなってしまう。



もう会うことができなくなってしまう。