【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




目的の駅について改札を抜ける。



かなり久しぶりに降り立った駅は休日だというのにあまり人がいなかった。



三宅くんはまだ着いていないっぽい。



構内も広くないから見つけやすいとは思うけど、一応LINEしておこうかな。



三宅くんとのトーク画面を開いて、券売機の近くのベンチに座っているよと送信。



すぐには既読にならず、そのままLINEを閉じた。



今、すっごく心臓が高鳴っていることが自分でも分かる。



ものすごく緊張しているんだろう。



だって夏休みという時間を使ってまで私と会う時間を作ってくれた。



そのことが嬉しくてたまらない。



夏休みは三宅くんと会えないことは覚悟をしていたから。