【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




そんなことを考えると、さらに時間が過ぎていく。



急ぎ目に鞄の中に物を入れていく。



財布、スマホ、ICカード、ハンカチ、ティッシュ、日焼け止め、制汗シートくらいかな。



最低でも財布とスマホがあれば大丈夫だし。



時間を見るともう家を出なきゃいけない時間になっていた。



....ヤバい!



最後に鞄の中身を改めて確認し、全身鏡の前で自分の姿を確認し、部屋を出る。



部屋を出てリビングに行くとお父さんはソファで豪快に寝ていて、お母さんは雑誌を読んでいた。



「あらどこか出かけるの?」



「うん。ちょっと出かけてくる。夕方には帰るね」



「分かったわ。楽しんでらっしゃい」



お母さんにだけ伝えて家を出た。