「季澄が僕に対して想ってくれてる”好き”と彼に対して思う”好き”は同じ?」



私が智に対して思う好きは友達として。



言うなら凛子に対して思う好きと智に対して思う好きは同じ。



だけど、三宅くんに対する想いは───。



「...同じ....じゃない」



「だと思った。それが季澄自身が出した答えでしょ?」



また智に気づかされた。



私が知らないふりをしていた気持ちに。



三宅くんに対して思う”好き”の気持ちは友達としての好きじゃない。



恋心としての”好き”だ。



「....智って何者?」



「そう言われても困るなぁ。ただの季澄と凛子の友達だよ?」



日差しに照らされた智の笑顔は太陽神のように明るいものだった。