【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




彼はいつだって困っていると私を助けてくれる。



「でも、それは三宅くんが優しいから....」



彼は他の人では考えられないような優しさを持っている。



「季澄、思い当たる節を”優しい”の一言で片づけるのは彼に失礼だと思うよ」



「えっ?」



「たとえば凛子が困ってたら季澄は助ける?」



「そりゃあ全力で助けるよ。友達だもん」



もし凛子が困っていたならば、私は何を差し置いても助けると思う。



それくらい大切な存在。



「だよね。助けたとして、その助けた行為を季澄は優しいからと一言で片づけられたらどう思う?」



「....ちょっと嫌かも。友達だから助けたのに」



「そういうこと。だから彼の行為を優しいの一言で片づけるのは失礼じゃない?」