【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




試合を見ることに夢中になっていると、隣に誰かがストンと座った気配がした。



隣を見ると私と同じようにタオルを首にかけた智が座っていた。



「....智」



「やぁ。暇だったから、会いに来ちゃった」



普通の女の子だったら嬉しいだろうセリフを簡単に言ってしまったこの男。



もしかしたら智みたいな人を天然たらしというのかもしれない。



「智は試合じゃなかったの?」



「うん。僕は2試合目。凛子が1試合目に出るらしいから季澄と一緒に応援しようかなと思って」



智の言葉を聞いて凛子が出るならしっかりと応援しなきゃと私も思った。



こんな暑い中、頑張ってるんだもんね。