えっと声を出す間もなく、視界は開けていて目の前には三宅くんの顔が広がっていた。
「..........」
何も発することができずに無言の時間が流れる。
照れているはずなのに頭はなぜかとても冷静だった。
今までより近くで見ると余計に三宅くんの綺麗な顔であることが分かるなぁとか。
毛穴、ニキビひとつなく綺麗すぎる肌だなぁとか思っていた。
男の人でここまで透明感あふれる人っていない。
「やっぱり、下平さんはかわいいね」
またしても大きすぎる爆弾を投下してくれた。
私の体温が急上昇するのと同時に、三宅くんが近づいてくるのが分かった。
分かったのに、体は動かなかった。



