心臓が激しく暴れまわるのと同時に、顔に熱が集中するのが分かった。
思わず頬を抑えて下を向く。
三宅くんは何も分かってない。
自分がどれほどの顔面をもっていて、どれほど言葉に破壊力があるかを。
あなたが言うサラリとした言葉達に私の心が一喜一憂していること。
それともわざと言ってるんだとしたらたちが悪すぎる!
「下平さん?どうしたの~?」
頬を抑えながら下を向いている時に、隣から声が聞こえてきた。
この声は間違いなく確信犯だ。
三宅くんには私が照れていること、顔が真っ赤になっていることも見抜かれている。
「顔、見せてくれないと寂しいなぁ」
その声は明らかに楽しさを含んでいる。



