【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「それならよかったよ。骨折はいつか治るけど打撲は痣が残ったりするから」



「こちらこそありがとう。三宅くんが病院に連れていってくれたおかげだよ」



「どういたしまして」



三宅くんの破壊力抜群の笑みに思わず目をそらしてしまった。



どうしてこんなに胸が高鳴るんだ...。



「み、三宅くんは....あの先生と仲いいの?」



「仲いいというか昔からの知り合いなんだ。俺も体調不良の時はお世話になったよ」



「そうなんだね」



ただのお医者さんと患者の関係には見えなかったから。



昔からの知り合いだから、気心が知れてるってことなのかな。



私がこれからお世話になることがもう一度あるとは思えないけど、いつか会えたらちゃんとお礼を言いたいな。