【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「出してくれ」



三宅くんの一言で車は静かに発車した。



高級車のソファは座り心地抜群で、思わず眠ってしまいそうになる。



それくらい心地よい。



「下平さんどう?やっぱりまだ全身痛い?」



「まだ若干痛いけど、昨日よりは全然マシだよ。先生がくれた塗り薬のおかげかな」



痛みのピークは昨日の夜。



寝ようと思ってベッドに寝転んでも全身が痛くて寝れなくて、それが2時間くらい続いた。



だけど徐々に痛みが和らいでいって、気が付いたら寝ていた。



そして今朝起きたら昨日よりは痛みが驚くほど引いていた。



まだ完全に引いたわけじゃなくて痛いけど、それでも全然マシになったら自分でも驚いた。



先生が処方してくれた塗り薬すごいなぁと1人で感心した。