「おはよう、下平さん」
朝早いけど、いつもの完璧な顔面は相変わらずの輝きを放っていた。
「お、おはよう...。三宅くん」
朝からはまぶしすぎる輝きを放っている三宅くんを前にして、緊張からか第一声を噛んでしまった。
「下平さんはこっちに座ってね」
左側の扉をあけながら待っていてくれる彼。
「....ありがとう」
車に乗り込む時も、私が乗りやすいようにテキパキと手伝ってくれた。
わざわざ外に出てきてくれたのも私が乗る時に手伝おうとしてくれたからなんだよね。
彼はスマートだ。
こういったことを何の嫌味もなくサラリと出来てしまう。
女性に対してとかじゃなくて、人間として出来すぎている。



