【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




松葉杖をつきながら少し歩く。



まだ朝早いためかあまり人がいなかった。



いつも出る時間も早いけど、それより早いとなるとさすがにまだみんな出発しないよね。



そんなことを思いながらひょこひょこ歩くと、昨日と同じ高級車がとまっていた。



私自身、全然車に詳しくないけどあの車が高級車であるということは分かる。



綺麗に磨かれたキラキラなボディに、分厚そうなガラスに立派なタイヤ。



どこをどう見てもこの車が一般人の車だとは思えない。



私が車に近づくと右側の席から、特徴的な制服を着た三宅くんが出てきた。



どうしてこんなぴったりなタイミングで出てこれたんだろう?



まさか私の気配を感じ取ったとか...?