【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




私がこんなに早く起きてきたことを両親は不思議がっていた。



仮の彼氏が迎えに来るとも言えないから、何とか誤魔化す。



あの高級車でうちの前にとめられたらかなり目立つから、少し離れたところでとお願いした。



こんな庶民の家の前に高級車がとまってたら何事かと思われちゃうから。



近所で注目の的になること間違いなしだから。



昨日よりは使いこなせるようになった松葉杖と、手すりを利用して家の中を動き回る。



怪我するだけでこんなに自分の体が不自由かと痛感した。



自分の体じゃないみたいに動きづらい。



全身打撲のせいでまだ体中痛いし。



それでも自業自得だから、この体で頑張るしかない。