そう思っていたら、三宅くんがまさかの提案をしてくれた。
「なら、この車に乗ればいいよ。毎朝、迎えに行くから」
「....はい?」
三宅くんの発言は全て聞き取れたけど、理解が出来なかった。
一体、彼は何を言っているのでしょう?
「俺の家の車だし、下平さんのご両親は朝忙しいでしょ?だったら俺がすればいいだけの話」
なぜそんな淡々と話せるの...。
私の脳の回転が遅いから?私の理解力が乏しいから?
これがエリートと庶民の差ってヤツですか?
「それにそんな状態で1時間以上かけて通学するの無理でしょ?」
「それは、確かに...そうなんだけど」
おっしゃっていることは最もなんだけど、提案がぶっ飛んでいるというか。



