【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




さすがに電車に乗って帰ることは不可能だったので、三宅くんの車に乗せてもらった。



申し訳なかったけど、これ以上無理をすることは駄目だと分かったから、素直に甘えさせてもらった。



「下平さん、ゆっくり運転しているけど痛かったら言ってね」



「ありがとう...、ごめんね」



お礼を言うだけのつもりだったのに、謝罪の言葉まで出てきてしまった。



「それは何に対してのごめんなの?」



「....いくら捕まえようと思ったとはいえ、無理をしたこと?」



疑問形になってしまった私の言葉に、三宅くんからため息が漏れた気がした。



「ねぇ下平さん、無理と無茶の違いって知ってる?」



「.....え?」