全てを話し終えて、部屋内は静まり返っていた。
今の内容は三宅くんも知らなかったこと。
「事情は分かった。だけど、体は1つしかないんだから、無茶はしないようにね」
「...はい」
「薬と塗り薬も出しておくから、毎日ちゃんと飲んで塗っておくんだよ」
「...はい」
先生の表情は怖くないけど、声色は真剣そのものだから私は素直に受け止めた。
「じゃあこれで診察は終わり。薬はもらって帰ってね。お大事に」
「はい、ありがとうございました」
向き合って深々とお礼をして、三宅くんに支えられながら部屋を出た。
薬局窓口で先生から処方された薬をもらい、病院を後にした。



