「...フッ、アハハ！」
いきなり目の前にいるお医者さんの齊藤さんが笑い始めた。
「.....え」
私のさっきの発言のどこかにツボったのかな...。
だけど目の前で笑われている私の立場はどうしたら....。
お医者さんにこんな笑われるなんて初めての体験だから、私もどうしたらいいか分からない。
「齊藤さん、笑いすぎですよ。時間もないんだから」
今もまだ笑っている齊藤さんに突っ込みを入れたのは、隣にいる三宅くんだった。
初対面の人にここまで笑われる私ってどうなの？
「ハハッ、ごめんごめん。では診察と治療しますので、あちらの部屋に行きましょうか」
「....はい」
若干の間をおいて返事をした。
