【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




それからなぜか駅前には高級そうな車がとまっていて、彼はそれに私を乗せて乗り込んだ。



シートは高級そうな皮だし、とてもいい匂いがする。



しかも運転しているのは漫画で出てくる綺麗な礼装をしている。



この人は一体....。



それにこんな高級そうな車に普通に乗るとか、乗り慣れているとしか思えない。



熊鷹高校に通ってる時点で三宅くんが普通の一般人とは思ってなかったけど、ますます謎が深まる。



見た目もキラキラの車だし、シートの座り心地もいいし、車内も高級そうだし。



こんなすごい車に乗れることはもう一生ないかもしれない。



「あ、あの三宅くん....どこへ向かってるの?」



「病院だけど?」



さも当たり前かのように、サラリと言い放った彼。