現在時刻、朝の7:00



私は学校に行く準備を整えて今まさに家を出ようとしていた。



「季澄、忘れ物ない?今日は体育はないの?」



家を出ようとした時に、お母さんに声をかけられた。



「うん。今日はないから大丈夫だよ。ありがとう」



「そう。今日も気をつけてね」



「ありがとう。行ってきます!」



笑顔で挨拶をして家を出る。



こんな早い時間に家を出る理由はただひとつ。



ただ単に私が通う高校がめちゃくちゃ遠いから。



電車を2本使って約1時間30分。



我ながらめちゃくちゃ遠いけど、1年間も通えば慣れるなんだよね。



朝早いのは眠たいし辛い時もあるけど、その高校を選んだのは自分だから。