神殺しのクロノスタシスⅣ

―――――…イレースの小論文課題が出てから、一週間後。

提出期限を迎えた課題が、各クラスで回収された。

そしてこの日は、教師陣にとっても課題の提出日である。

俺も、何とか間に合わせたよ。

ギリギリだったけどな。

何なら、昨日の夜まで悩んでた。

適当に済ませてしまおう…とするには、多いんだよ。2000字って。

ちゃんと、それなりに考えて書く必要がある。

何とか書き終えて、無事に提出出来て良かった…ものの。

これ、提出するだけで終わりじゃないんだよな。よく考えたら。

提出した後は、今度はこれを発表しなければならない。

他の教師達の前でな。

正直、そこまでしなくても良いんじゃないか…とは思うが。

それもこれも、鬼教官イレースが決めたことなので、俺ごときでは太刀打ち出来ない。

そんな訳で。

放課後、イーニシュフェルト魔導学院の教師陣が集まって…将来の夢作文の、発表会が行われる次第となった。