何で俺が…巻き込まれなければならないのか…。
俺は、全く風紀を乱している自覚はないのだが?
巻き添え…?巻き添えなのか?
「えー。そんなの面倒くさ、いだだだだ」
「何か言いましたか?この自堕落教師。イヤリングを外しなさい」
「お洒落じゃないですか、お洒落。お洒落もしちゃ駄目なんですか、この学院は」
「当たり前でしょう。学院の本分は勉学。お洒落だの、お菓子だの、浮かれた学院行事だの、言語道断です」
だってさシルナ。言われてるぞ。
さすがのシルナも、イレースの説明を聞いて、チョコレートに夢中になっている訳にはいかなくなったらしく。
青ざめて、チョコレートを持つ手が固まっている。
それでもチョコレートを取り落とさないのは、シルナの強みだな。
「これを機に、教師、生徒共に、気を引き締めて勉学に臨むよう指導することにします」
きっぱりと言い切るイレース。
決意は固そうだ。
こうなったイレースに、「やっぱりやめようよ」とは言えない。
下手なこと言ったら、雷が落ちてきそうだしな。
「あ、あの、でも」
と、天音が挙手すると。
「…何か言いましたか?」
イレースの眼光が、ギラリと光る。
「…ごめんなさい。あの、小論文のテーマを聞きたかったんです。それだけです」
完全に、蛇に睨まれた蛙みたいになってる。
お前は悪くないのにな、天音…。巻き込まれただけだ。
ちょっと質問しただけなのに。
それに、小論文のテーマなら、俺も聞きたい。
大事だぞ、テーマは。
何について書くか、練らなければならない訳だし。
「そうですね…。何が良いでしょう」
どうやら、まだテーマまでは決まっていない様子。
「何か決めた方が書きやすいよね…。何について書くか…」
「そうですね。しかし、敢えてテーマを決めず、生徒の自主性に任せ、各々が考えたテーマで書かせるのも悪くありません」
確かに。
考えるのは大変だけど、生徒の自主性を育てるには、敢えてテーマを決めずに書かせるのもアリ。
その場合、困るのは俺達だけどな。
何について書けば良いんだ…。時魔法概論とか?
それは小論文じゃなくて、普通の論文だな。
しかし。
「はい!自由にテーマを決めて良いなら、私はチョコレートについて書きたい!」
「僕は、ジャマ王国の怪談話について書くよ。皿屋敷が良いかな」
「そーだな。じゃー俺は、さつまいも収穫日記でも書こうかな?」
「それなら僕は、リリスとのイチャイチャ恋愛小説を書きます」
論外な四人がいるな。
お前ら、小論文を何と心得る。
特にナジュ。それはもう実話小説だ。そういうのはよそでやれ。
俺は、全く風紀を乱している自覚はないのだが?
巻き添え…?巻き添えなのか?
「えー。そんなの面倒くさ、いだだだだ」
「何か言いましたか?この自堕落教師。イヤリングを外しなさい」
「お洒落じゃないですか、お洒落。お洒落もしちゃ駄目なんですか、この学院は」
「当たり前でしょう。学院の本分は勉学。お洒落だの、お菓子だの、浮かれた学院行事だの、言語道断です」
だってさシルナ。言われてるぞ。
さすがのシルナも、イレースの説明を聞いて、チョコレートに夢中になっている訳にはいかなくなったらしく。
青ざめて、チョコレートを持つ手が固まっている。
それでもチョコレートを取り落とさないのは、シルナの強みだな。
「これを機に、教師、生徒共に、気を引き締めて勉学に臨むよう指導することにします」
きっぱりと言い切るイレース。
決意は固そうだ。
こうなったイレースに、「やっぱりやめようよ」とは言えない。
下手なこと言ったら、雷が落ちてきそうだしな。
「あ、あの、でも」
と、天音が挙手すると。
「…何か言いましたか?」
イレースの眼光が、ギラリと光る。
「…ごめんなさい。あの、小論文のテーマを聞きたかったんです。それだけです」
完全に、蛇に睨まれた蛙みたいになってる。
お前は悪くないのにな、天音…。巻き込まれただけだ。
ちょっと質問しただけなのに。
それに、小論文のテーマなら、俺も聞きたい。
大事だぞ、テーマは。
何について書くか、練らなければならない訳だし。
「そうですね…。何が良いでしょう」
どうやら、まだテーマまでは決まっていない様子。
「何か決めた方が書きやすいよね…。何について書くか…」
「そうですね。しかし、敢えてテーマを決めず、生徒の自主性に任せ、各々が考えたテーマで書かせるのも悪くありません」
確かに。
考えるのは大変だけど、生徒の自主性を育てるには、敢えてテーマを決めずに書かせるのもアリ。
その場合、困るのは俺達だけどな。
何について書けば良いんだ…。時魔法概論とか?
それは小論文じゃなくて、普通の論文だな。
しかし。
「はい!自由にテーマを決めて良いなら、私はチョコレートについて書きたい!」
「僕は、ジャマ王国の怪談話について書くよ。皿屋敷が良いかな」
「そーだな。じゃー俺は、さつまいも収穫日記でも書こうかな?」
「それなら僕は、リリスとのイチャイチャ恋愛小説を書きます」
論外な四人がいるな。
お前ら、小論文を何と心得る。
特にナジュ。それはもう実話小説だ。そういうのはよそでやれ。


