――――――…その頃、イーニシュフェルト魔導学院では。
「は…へ、くちゅんっ、くちゅんっ」
続けざまに、くしゃみが出た。
ズズッ、と鼻を啜る。
「何です。良い歳したおっさんが、無駄に可愛いくしゃみをするんじゃないですよ、気色悪い」
イレースちゃんが、物凄く辛辣。
酷くない?今の聞いた?ねぇ。酷くない?私くしゃみしただけなのに。
「誰か、私の噂してるのかなぁ…?あっ。二回だったから、誰かが私の悪口言ってる?」
嫌なんだけど。
「馬鹿馬鹿しい。そんなジンクス、嘘っぱちです。くしゃみはくしゃみです」
イレースちゃんは、バッサリと切り捨てた。
…夢がない…。
「くしゃみが二回…誰かが自分のことを呪ってるんだっけ?」
「それは三回でしょ。二回は、寿命が二年縮んだんだよ」
「あ、そうだった」
と、恐らくジャマ王国の「くしゃみジンクス」を話している、令月君とすぐり君。
…知りたくなかったなぁ、そんなジンクス…。
くしゃみ二回で、寿命が二年縮み。
くしゃみ三回で、誰かに呪いをかけられている。
「…すぐり君。くしゃみが四回出たら、どんな意味があるの?」
知りたくないけど、何となく気になったら、聞かずにいられなかった。
が、
「四は『死』だからね〜。もうすぐ死ぬって意味」
やっぱり、聞かなければ良かった。
くしゃみが四回出たら、身の回りに気をつけよう…。
って言うか、ジャマ王国の「くしゃみジンクス」、怖過ぎない…?
私、ルーデュニア人で良かった…。
「は…へ、くちゅんっ、くちゅんっ」
続けざまに、くしゃみが出た。
ズズッ、と鼻を啜る。
「何です。良い歳したおっさんが、無駄に可愛いくしゃみをするんじゃないですよ、気色悪い」
イレースちゃんが、物凄く辛辣。
酷くない?今の聞いた?ねぇ。酷くない?私くしゃみしただけなのに。
「誰か、私の噂してるのかなぁ…?あっ。二回だったから、誰かが私の悪口言ってる?」
嫌なんだけど。
「馬鹿馬鹿しい。そんなジンクス、嘘っぱちです。くしゃみはくしゃみです」
イレースちゃんは、バッサリと切り捨てた。
…夢がない…。
「くしゃみが二回…誰かが自分のことを呪ってるんだっけ?」
「それは三回でしょ。二回は、寿命が二年縮んだんだよ」
「あ、そうだった」
と、恐らくジャマ王国の「くしゃみジンクス」を話している、令月君とすぐり君。
…知りたくなかったなぁ、そんなジンクス…。
くしゃみ二回で、寿命が二年縮み。
くしゃみ三回で、誰かに呪いをかけられている。
「…すぐり君。くしゃみが四回出たら、どんな意味があるの?」
知りたくないけど、何となく気になったら、聞かずにいられなかった。
が、
「四は『死』だからね〜。もうすぐ死ぬって意味」
やっぱり、聞かなければ良かった。
くしゃみが四回出たら、身の回りに気をつけよう…。
って言うか、ジャマ王国の「くしゃみジンクス」、怖過ぎない…?
私、ルーデュニア人で良かった…。


