―――――…最初に魔法陣を見つけ、四人が消えてから、五日目。
聖魔騎士団魔導部隊隊長の私、シュニィ・ルシェリートは。
一人、母校であるイーニシュフェルト魔導学院を訪れていた。
学院長先生にお話を聞く為…というのが名目ではあったが。
内心、今も拭い去れない不安を、少しでも和らげて欲しいという気持ちもあった。
私はこの五日間、四人の仲間達が消えたのは自分のせいだと思っていた。
私が軽率だったが為に、みすみす彼らを敵の罠に嵌めるようなことを…。
彼らが今どうしているのか、足取りも掴めない。
向かったのは、魔封じの石という不思議な道具で作られた、魔法が使えない異次元世界だという。
そんなところに送られて、彼らが無事であると楽観視することは、私には出来なかった。
それなのに、当の私はこうして、のうのうともとの世界で…。
…。
アトラスさんは、「お前の責任じゃない」と言ってくれるけれど。
それでも私は、自分を責めずにはいられなかった。
私がもっと警戒していれば…。
陰鬱な思いで、私は母校に向かった。
「学院長先生、失礼しま…す?」
学院長先生がいる、学院長室の扉をノックし。
部屋の中に入ってみると。
「…!?」
そこには、異様な光景が広がっていた。
聖魔騎士団魔導部隊隊長の私、シュニィ・ルシェリートは。
一人、母校であるイーニシュフェルト魔導学院を訪れていた。
学院長先生にお話を聞く為…というのが名目ではあったが。
内心、今も拭い去れない不安を、少しでも和らげて欲しいという気持ちもあった。
私はこの五日間、四人の仲間達が消えたのは自分のせいだと思っていた。
私が軽率だったが為に、みすみす彼らを敵の罠に嵌めるようなことを…。
彼らが今どうしているのか、足取りも掴めない。
向かったのは、魔封じの石という不思議な道具で作られた、魔法が使えない異次元世界だという。
そんなところに送られて、彼らが無事であると楽観視することは、私には出来なかった。
それなのに、当の私はこうして、のうのうともとの世界で…。
…。
アトラスさんは、「お前の責任じゃない」と言ってくれるけれど。
それでも私は、自分を責めずにはいられなかった。
私がもっと警戒していれば…。
陰鬱な思いで、私は母校に向かった。
「学院長先生、失礼しま…す?」
学院長先生がいる、学院長室の扉をノックし。
部屋の中に入ってみると。
「…!?」
そこには、異様な光景が広がっていた。