生まれたときから、魔導適性のある兄がいて。
何なら弟も、と期待されたところを、弟の方は普通の人間で。
別に普通の人間でも良いだろうに、兄が偶然魔導適性に恵まれた…この世界で言えば、天才の類。
そんな兄を持つものだから、弟であるこの人にも、当然期待された。
でも彼には魔導適性はなく、普通の一般人。
じゃあせめて、何か特別な才能でもないものかと、これまた期待され。
しかし蓋を開けてみれば、どうだ。
この弟は、何かに付けて凡人だった。
いや、凡人以下だった。
特別何かに秀でている訳でもない、勉強も出来ないし運動も出来ないし、性格もねじ曲がってる。
まぁ、性格がねじ曲がったのは、兄貴と比べられ続けたせいだろうが。
こんなポエム帳を作らざるを得ないほどに、兄貴と比較され。
本人の言う通り、散々小馬鹿にされ、家族にも半ば呆れられ。
家の中では肩身の狭い思いをし続け。
それでも何とか認められようと、馬鹿にされ続けながらも努力を重ねてきた。
時折堪えきれなくなったときは、ポエム帳に吐き出してストレスを発散し。
限られた才能の中で、可能な限り努力を尽くして、やれるだけのことはやってきた。
しかし、駄目だった。
彼が何をしても、全て、天才魔導師(笑)の兄の前では足元にも及ばない。
だからこいつは、魔導師を憎んだ。
この世に魔導師なんて存在がいるから。
生まれながらに、持つ者と持たざる者が生まれて、その間に大きな差がつく。
例え同じ両親から生まれた子供であっても、平等ではない。
持つ方だけが評価されて、持たない方は蔑まれる。
魔導師がいるから。全部魔導師のせいで…。
…で、それが何だって言うんだ?
俺に言わせれば、そんなものは片腹痛い。
生まれたときから人に差があるのは当然だ。
魔導適性のみに限った話ではない。
自分に才能がないことを正当化する為に、言い訳してるだけだ。
そんなに兄と比べられたくないなら、そんなに周囲に馬鹿にされるのが嫌なんだったら。
ポエム帳を作るくらい追い詰められてて、魔導師憎さに、怪しげな世界を作り出して他人に腹いせするくらいなら。
もっと、先にやることがあるだろ。
「怒りや憎しみをぶつけるなら、家族にぶつければ良いでしょう。あなたを馬鹿にする人々に、殴られた分だけ殴り返せば良かったでしょう」
殴られた、は比喩だ。
でも、言葉で殴られたようなものだ。
「あなたが、自称優秀な兄のせいで苦しんでいたのは知ってますよ」
嫌と言うほどポエム帳を見せられたし。
そして。
俺は…この人に似た人生を送った人を知っている。
全く意趣返しのようで、腹が立つ。
「でも…その憎しみを、他人にぶつけるんじゃないですよ!」
俺は、少年の下顎にアッパーカットを食らわせた。
「がふっ」
がふっじゃない。
ついでに。
「自分が世界で一番不幸だなんて自惚れて、ガキみたいな我儘言ってんじゃないですよ!」
とどめとばかりに、脳天に拳骨を食らわせてやった。
少年は脳天に食らった一撃で、へなへなと床に崩れ落ちた。
何なら弟も、と期待されたところを、弟の方は普通の人間で。
別に普通の人間でも良いだろうに、兄が偶然魔導適性に恵まれた…この世界で言えば、天才の類。
そんな兄を持つものだから、弟であるこの人にも、当然期待された。
でも彼には魔導適性はなく、普通の一般人。
じゃあせめて、何か特別な才能でもないものかと、これまた期待され。
しかし蓋を開けてみれば、どうだ。
この弟は、何かに付けて凡人だった。
いや、凡人以下だった。
特別何かに秀でている訳でもない、勉強も出来ないし運動も出来ないし、性格もねじ曲がってる。
まぁ、性格がねじ曲がったのは、兄貴と比べられ続けたせいだろうが。
こんなポエム帳を作らざるを得ないほどに、兄貴と比較され。
本人の言う通り、散々小馬鹿にされ、家族にも半ば呆れられ。
家の中では肩身の狭い思いをし続け。
それでも何とか認められようと、馬鹿にされ続けながらも努力を重ねてきた。
時折堪えきれなくなったときは、ポエム帳に吐き出してストレスを発散し。
限られた才能の中で、可能な限り努力を尽くして、やれるだけのことはやってきた。
しかし、駄目だった。
彼が何をしても、全て、天才魔導師(笑)の兄の前では足元にも及ばない。
だからこいつは、魔導師を憎んだ。
この世に魔導師なんて存在がいるから。
生まれながらに、持つ者と持たざる者が生まれて、その間に大きな差がつく。
例え同じ両親から生まれた子供であっても、平等ではない。
持つ方だけが評価されて、持たない方は蔑まれる。
魔導師がいるから。全部魔導師のせいで…。
…で、それが何だって言うんだ?
俺に言わせれば、そんなものは片腹痛い。
生まれたときから人に差があるのは当然だ。
魔導適性のみに限った話ではない。
自分に才能がないことを正当化する為に、言い訳してるだけだ。
そんなに兄と比べられたくないなら、そんなに周囲に馬鹿にされるのが嫌なんだったら。
ポエム帳を作るくらい追い詰められてて、魔導師憎さに、怪しげな世界を作り出して他人に腹いせするくらいなら。
もっと、先にやることがあるだろ。
「怒りや憎しみをぶつけるなら、家族にぶつければ良いでしょう。あなたを馬鹿にする人々に、殴られた分だけ殴り返せば良かったでしょう」
殴られた、は比喩だ。
でも、言葉で殴られたようなものだ。
「あなたが、自称優秀な兄のせいで苦しんでいたのは知ってますよ」
嫌と言うほどポエム帳を見せられたし。
そして。
俺は…この人に似た人生を送った人を知っている。
全く意趣返しのようで、腹が立つ。
「でも…その憎しみを、他人にぶつけるんじゃないですよ!」
俺は、少年の下顎にアッパーカットを食らわせた。
「がふっ」
がふっじゃない。
ついでに。
「自分が世界で一番不幸だなんて自惚れて、ガキみたいな我儘言ってんじゃないですよ!」
とどめとばかりに、脳天に拳骨を食らわせてやった。
少年は脳天に食らった一撃で、へなへなと床に崩れ落ちた。

