「…」
賢者の石を持った謎の男は、しばしクュルナとシュニィの二人を見つめ。
「…致し方ない。この場は退く」
退避する姿勢を見せた。
どうやら、分が悪いと判断したらしい。
抵抗するよりはマシだが、しかし賢明な判断とは言えないな。
「…みすみす逃がすとお思いで?」
「あぁ。逃げるだけなら楽だ」
そう言った途端、謎の男が手にした、二つの賢者の石が光った。
…!あいつ、また…!
次の瞬間、再びレーザー光線が飛んだ。
クュルナとシュニィに、ではない。
奴の狙いは、俺だった。
「…!」
そして俺は、咄嗟に防御壁を張れるほど、魔力が残っていなかった。
「羽久さんっ!」
謎光線を前に、アホみたいに立ち尽くすしかなかった俺の代わりに。
クュルナが間に入って、防御魔法を張ってくれた。
今クュルナが庇ってくれなかったら、直撃だった。
いや、違う。
敵は、それを狙ったのだ。
「っ!待ちなさい!」
クュルナが俺を庇った、その一瞬の隙を突いて。
敵は、会議室の窓ガラスを割って、宙に飛んでいた。
「っ…」
シュニィがすぐに窓枠まで追いかけたが、遅かった。
そこに、既に奴の姿はなかった。
…こうして。
何とも後味の悪い形で、賢者の石を持った謎の男との攻防戦は、幕を下ろしたのだった。
賢者の石を持った謎の男は、しばしクュルナとシュニィの二人を見つめ。
「…致し方ない。この場は退く」
退避する姿勢を見せた。
どうやら、分が悪いと判断したらしい。
抵抗するよりはマシだが、しかし賢明な判断とは言えないな。
「…みすみす逃がすとお思いで?」
「あぁ。逃げるだけなら楽だ」
そう言った途端、謎の男が手にした、二つの賢者の石が光った。
…!あいつ、また…!
次の瞬間、再びレーザー光線が飛んだ。
クュルナとシュニィに、ではない。
奴の狙いは、俺だった。
「…!」
そして俺は、咄嗟に防御壁を張れるほど、魔力が残っていなかった。
「羽久さんっ!」
謎光線を前に、アホみたいに立ち尽くすしかなかった俺の代わりに。
クュルナが間に入って、防御魔法を張ってくれた。
今クュルナが庇ってくれなかったら、直撃だった。
いや、違う。
敵は、それを狙ったのだ。
「っ!待ちなさい!」
クュルナが俺を庇った、その一瞬の隙を突いて。
敵は、会議室の窓ガラスを割って、宙に飛んでいた。
「っ…」
シュニィがすぐに窓枠まで追いかけたが、遅かった。
そこに、既に奴の姿はなかった。
…こうして。
何とも後味の悪い形で、賢者の石を持った謎の男との攻防戦は、幕を下ろしたのだった。

