爆発したかのような閃光の後。
粉塵が舞い、あまりの衝撃と反動に、俺は後方に吹っ飛ばされた。
「羽久!!」
「だい…じょうぶだ」
だいぶ…無茶はしたけどな。
魔力が底を突きかけてる…。これ以上の戦闘続行は不可能だぞ…。
正直、立ってるのも辛い。
だが、その分手応えは…、
「…ちっ」
土煙の中から、謎の男が現れた。
俺は割と本気だったはずなんだが?
おいおい。
立ってるじゃないかよ。普通に。
それでも若干のダメージはあったらしく、向こうも苛ついて、舌打ちなんかしてくれちゃってるが。
舌打ちしたいのはこっちだ。
起死回生の一手のはずが、まだ倒しきれてない。
これ以上は、俺が限界だ。
「お前達…よくも…」
しかも、相手をますます怒らせている。
俺達を睨む視線が、更に殺気立ったものに変わっている。
…不味い状況だ。
俺の魔力が限界なのが、不味いのではない。
いや、それも不味いんだけど。
それ以上に不味いのは、俺が限界を迎えてしまうと…必然的に…。
この身体に危機が生じたと判断した…「前の」俺が…出て来かねない。
あいつが出てきたら、戦闘は終わってしまう。
敵の死によって、だ。
前の俺は、自分や…特に、シルナに敵対する者を許さない。
この羽久・グラスフィアで対処しきれない敵が現れたと見るや、即座に前の俺が出てくることだろう。
前の俺は、敵の生死などどうでも良い。
敵と判断した者は、命を奪うまで止まらない。
それだと不味い。
この男は、明らかに何かを知っている。
賢者の石について、シルナですら知らない何かを。
殺してはいけない。生かして捕らえるのが正解だ。
でも…前の俺が、そんな手加減をするはずがない。
きっと殺してしまうことになる。それじゃ駄目なのだ。
しかし。
「覚悟を…決めるしかないか」
シルナは、杖を握ってそう呟いた。
シルナの言う覚悟が何なのか、俺には分かっていた。
差し違えてでも良い。俺を守る為に、あいつを殺す。
それも駄目なんだよ、シルナ…!お前が死んだら、何の意味も…。
と、そう思ったとき。
思わぬ救世主が現れた。
「…!何事ですか!?」
「大丈夫ですかっ!?」
「えっ?」
背後から、二人の女性の声が聞こえた。
粉塵が舞い、あまりの衝撃と反動に、俺は後方に吹っ飛ばされた。
「羽久!!」
「だい…じょうぶだ」
だいぶ…無茶はしたけどな。
魔力が底を突きかけてる…。これ以上の戦闘続行は不可能だぞ…。
正直、立ってるのも辛い。
だが、その分手応えは…、
「…ちっ」
土煙の中から、謎の男が現れた。
俺は割と本気だったはずなんだが?
おいおい。
立ってるじゃないかよ。普通に。
それでも若干のダメージはあったらしく、向こうも苛ついて、舌打ちなんかしてくれちゃってるが。
舌打ちしたいのはこっちだ。
起死回生の一手のはずが、まだ倒しきれてない。
これ以上は、俺が限界だ。
「お前達…よくも…」
しかも、相手をますます怒らせている。
俺達を睨む視線が、更に殺気立ったものに変わっている。
…不味い状況だ。
俺の魔力が限界なのが、不味いのではない。
いや、それも不味いんだけど。
それ以上に不味いのは、俺が限界を迎えてしまうと…必然的に…。
この身体に危機が生じたと判断した…「前の」俺が…出て来かねない。
あいつが出てきたら、戦闘は終わってしまう。
敵の死によって、だ。
前の俺は、自分や…特に、シルナに敵対する者を許さない。
この羽久・グラスフィアで対処しきれない敵が現れたと見るや、即座に前の俺が出てくることだろう。
前の俺は、敵の生死などどうでも良い。
敵と判断した者は、命を奪うまで止まらない。
それだと不味い。
この男は、明らかに何かを知っている。
賢者の石について、シルナですら知らない何かを。
殺してはいけない。生かして捕らえるのが正解だ。
でも…前の俺が、そんな手加減をするはずがない。
きっと殺してしまうことになる。それじゃ駄目なのだ。
しかし。
「覚悟を…決めるしかないか」
シルナは、杖を握ってそう呟いた。
シルナの言う覚悟が何なのか、俺には分かっていた。
差し違えてでも良い。俺を守る為に、あいつを殺す。
それも駄目なんだよ、シルナ…!お前が死んだら、何の意味も…。
と、そう思ったとき。
思わぬ救世主が現れた。
「…!何事ですか!?」
「大丈夫ですかっ!?」
「えっ?」
背後から、二人の女性の声が聞こえた。

