それを見て、俺はあの子供達が何をさせられるのかを知った。
この広い農業地で、ひたすら働かされるのだろう。
今しがた、自分が鎖を繋いだ子供達の行く末を知って。
俺は、自分がとんでもない罪を犯したような気になった。
でも、こんなものはまだ序の口だった。
目的地に辿り着くなり、俺達は閉じ込められていた子供達を檻の外に出した。
勿論、彼らが逃げ出さないよう、鎖をちゃんと握っていた。
…とは言っても。
恐怖で身をすくませた彼らは、例え鎖を離したとしても、走り出して逃げるどころではなかっただろうけど…。
俺と同僚で、子供達をペットのように引き連れ。
シルナもどきは平然とした顔で、耕作地の隣にある建物に足を踏み入れた。
俺達は、その後を追った。
すると。
「ようこそいらっしゃいました。遠いところをご苦労様です」
シルナもどきに向かって揉み手をする、でっぷりと太った中年のおっさんが、シルナもどきを出迎えた。
こいつは…。
腹のボタンははち切れそうになっているが、こいつもかなり高級そうな服を着ている。
まさか、こいつがこの耕作地のオーナー?
「挨拶はいい。こちらは商売をしに来てるんだから、早く商談を始めよう」
「は、そうですな。そうしましょう。さぁ、こちらへ」
シルナもどきの冷たい言葉に、動じることなく。
オーナーらしき人物は、俺達一行を連れて、広い部屋に案内した。
どうやら、客間らしい。
細いテーブルを挟んで、ソファが向かい合うようにして設置されている。
シルナもどきとオーナーは、向かい合わせに座り。
俺と同僚、そして俺達が連れている子供達は、シルナもどきの後ろに立った。
二人の商談を、決して邪魔してはいけないのだ。
「言われた通り連れてきたよ。新しい奴隷を六人」
「は、ありがとうございます。本当に助かります」
「男が四人、女が二人…だったね。どれも病気も怪我もなし、健康体だよ。年齢も10歳前後。要望通りだね?」
「そうですね。お宅の商品はいつも質が良くて、助かってます。よそから買うと、病気持ちや小汚いのが多くて…。大して役にも立たないんですよ」
…何の話だよ、これは。
いたたまれなくなって、俺はそっと、視線の先を窓の向こうに向けた。
窓から、広い耕作地の一部が見える。
するとそこでは、俺の思っていた通り。
ここにいるのと、ほぼ同じくらいの年齢の子供達が、半裸になって働いていた。
いかにも重そうな天秤棒を、両肩に背負い。
重みに押し潰されそうになりながら、背中を丸め、よたよたと歩いていた。
その姿は、まるで死にかけの老人だった。
身体は痩せ細り、衰弱しきっているのが遠目からでも分かった。
オーナーは、こんな豚みたいに肥えてるっていうのに…。子供達には、まともな食事さえ与えられていないようだ。
そしてここにいる子供達も、間もなく、あそこで働いている子供達の仲間になるのだ。
俺は、とんでもないところに子供達を連れてきた。
もう、引き返すことは出来ない。
この広い農業地で、ひたすら働かされるのだろう。
今しがた、自分が鎖を繋いだ子供達の行く末を知って。
俺は、自分がとんでもない罪を犯したような気になった。
でも、こんなものはまだ序の口だった。
目的地に辿り着くなり、俺達は閉じ込められていた子供達を檻の外に出した。
勿論、彼らが逃げ出さないよう、鎖をちゃんと握っていた。
…とは言っても。
恐怖で身をすくませた彼らは、例え鎖を離したとしても、走り出して逃げるどころではなかっただろうけど…。
俺と同僚で、子供達をペットのように引き連れ。
シルナもどきは平然とした顔で、耕作地の隣にある建物に足を踏み入れた。
俺達は、その後を追った。
すると。
「ようこそいらっしゃいました。遠いところをご苦労様です」
シルナもどきに向かって揉み手をする、でっぷりと太った中年のおっさんが、シルナもどきを出迎えた。
こいつは…。
腹のボタンははち切れそうになっているが、こいつもかなり高級そうな服を着ている。
まさか、こいつがこの耕作地のオーナー?
「挨拶はいい。こちらは商売をしに来てるんだから、早く商談を始めよう」
「は、そうですな。そうしましょう。さぁ、こちらへ」
シルナもどきの冷たい言葉に、動じることなく。
オーナーらしき人物は、俺達一行を連れて、広い部屋に案内した。
どうやら、客間らしい。
細いテーブルを挟んで、ソファが向かい合うようにして設置されている。
シルナもどきとオーナーは、向かい合わせに座り。
俺と同僚、そして俺達が連れている子供達は、シルナもどきの後ろに立った。
二人の商談を、決して邪魔してはいけないのだ。
「言われた通り連れてきたよ。新しい奴隷を六人」
「は、ありがとうございます。本当に助かります」
「男が四人、女が二人…だったね。どれも病気も怪我もなし、健康体だよ。年齢も10歳前後。要望通りだね?」
「そうですね。お宅の商品はいつも質が良くて、助かってます。よそから買うと、病気持ちや小汚いのが多くて…。大して役にも立たないんですよ」
…何の話だよ、これは。
いたたまれなくなって、俺はそっと、視線の先を窓の向こうに向けた。
窓から、広い耕作地の一部が見える。
するとそこでは、俺の思っていた通り。
ここにいるのと、ほぼ同じくらいの年齢の子供達が、半裸になって働いていた。
いかにも重そうな天秤棒を、両肩に背負い。
重みに押し潰されそうになりながら、背中を丸め、よたよたと歩いていた。
その姿は、まるで死にかけの老人だった。
身体は痩せ細り、衰弱しきっているのが遠目からでも分かった。
オーナーは、こんな豚みたいに肥えてるっていうのに…。子供達には、まともな食事さえ与えられていないようだ。
そしてここにいる子供達も、間もなく、あそこで働いている子供達の仲間になるのだ。
俺は、とんでもないところに子供達を連れてきた。
もう、引き返すことは出来ない。

