最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜

「狗遠。いまの私は覚悟が足りてない?」

「それは俺様ではなく自分で判断しろ」


「だって私じゃ例の男には敵わないんでしょ?」

「勝てるか勝てないかでいえば勝てないだろう」


「それなら覚悟が足りてないって証拠じゃない!私は自分で覚悟を決めてる…つもり」

「覚悟だけじゃどうにもならん。相手は容赦なく攻撃してくるぞ。仲間を守りながら自分のことも守れるのか。もし幻夢が敵に回ったら?貴様の心をあの男に壊されたら?貴様はそれでも自我を保っていられるか」


どうして私なんかに狗遠はここまで…。


これが説教じゃないことはわかっている。

私のことを本気で心配してくれていることも十分に伝わっている。


「貴様には俺様のようになってほしく…ないんだ」

「狗遠…っ」


「夢愛が眠っている間、俺様は考えていた。このまま夢愛が目を覚まさなかったらどうしよう、と。もしかしたら、この先も意識が戻らないかもしれないと。1人で抱えこむとネガティブになるのは貴様だけじゃない」

「…!」


私からしたら狗遠だって強いのに。

それでも自分を責めることがあるの?


「狗遠。聞いてくれる?」

「なんだ」


「幻夢を助けるときも例の男を倒す時も手伝ってほしいの」

「貴様は元、敵だった相手に頼むのか?」


「えぇ、そうよ。私気付いたの。1人でダメなら2人で。2人で駄目なら3人で。人はお互いに支え合うことで強くなれるってことを」

「気付くのが遅すぎだ」


「そうね。幻夢たちと仲間でいたのにずっと気付かなかった。私はいつも仲間を守ろうと必死で、仲間に頼ることを忘れていた」


どうしてこんなに簡単なことをいままで忘れていたんだろう。狗遠が本当に私に伝えたかったことがやっとわかった。