社長っ、このタクシーは譲れませんっ!

 参加というか、四匹のゴージャスな猫たちと与太郎、与太子は自分たち以上にゲストをもてなし。

 突然、ごろん、と丸く転がって腹を見せたりして、猫好きの人たちを狂喜させていた。

 将臣のおじである、前社長、弘高(ひろたか)ももちろん来ていた。

 与太子を抱いた弘高は、
「そうか、君もあそこのケーキが好きだったね」
とみんなに配られた謎で幻なチーズケーキを見ながら言う。

 今日、この日のために、小さな店舗なのに、大量に用意してくれたのだ。

「そういえば、なんで、何処のケーキか内緒にしてたんですか?」
と千景が訊くと、弘高は笑い、

「いやだって、自分で買えるようになってケーキのありがたみがなくなったら。
 将臣が歓迎してくれなくなるかと思ってね」

 にこにこ笑っている弘高は立派なオジバカだった。