社長っ、このタクシーは譲れませんっ!

 だが、将臣はこの事態を予測していたようで。

 特に気にするでもなく、逃げた八十島と追いかける真実を見ながら呟く。

「まあ、そもそも八十島のことだ。
 ほんとうに嫌なら、着信拒否したり、アカウント削除したりしてるはずだしな。

 ……これで、二人消えたな」

 千景は、
 え? 消えたって、なにが? と誰かUFOにでも連れ去られたのかとキョロキョロしてしまった。