「で、こいつに言ったんだ」 次の日、社食で将臣が昨日のことを八十島たちに語っていた。 「じゃあ、お前、それだけ仏描いてるのに、なにを考えて描いてるんだ? って」 今日は、将臣、八十島、武者小路、千景で同じテーブルになっていた。 オムライスを食べながら、千景は将臣にそう言われたときのことを思い出していた。