「お前、なに、俺を解任させようとしてるんだ、この反乱分子が……」
千景はその日、将臣に誘われ、猫ついでに、いつかの寿司屋に来ていた。
「社長の交代まで行かなくても、なにか大きいイベントでもないと、作らないぞ、社史」
「そうですよね~。
毎年、みんなで集まれたら楽しいなと思ったんですが」
「それだと、毎年なんかうちの会社にすごいことが起こってしまう感じだろ」
なんか隕石とか降ってきそうだ、とマイナス思考なのか、将臣が呟く。
今、もっとも身近なはずの人間に、危うく解任させられそうになったので、不安になっているだけかもしれないが。
「お前、うちの母親とそういうところ似てるよな。
あの人も、自分の都合で簡単に俺を辞任させそうだ……」
と言う。



