社長っ、このタクシーは譲れませんっ!

 こ、個性的になっているだろうか。

 かなりテンプレートをなぞっている感じなのだが……と思わず、おのれの仕事を見つめ直す。

「が、頑張らないとね」
「そうですね」
と坂巻と千景は励まし合い、いい感じに仕事に入りかけたが、千景が、

「あっ」
と声を上げた。

「そうか。
 社長が交代しても社史って作るんですよねっ」

「……お前、社史作りたいがために、クーデター起こして、戸塚を解任させんなよ」
と武者小路は呟いた。