社長っ、このタクシーは譲れませんっ!




 次の日、技術系の人間とはなかなか社食でも一緒にならないと気づいた律子が、

「あー、どっかにイケメンいないかなあ~」
とまた言い出した。

 こちらから、あの後輩くんを探しに行く気はないようだった。

「そうだ。
 八十島さんとか……

 あ、千景。
 武者小路さんをゲキ働かせて痩せさせる話はどうなったのよ」
と言う律子に、

「……痩せなくていいんじゃない? 武者小路さん」
とぽつりと呟いて、

 は? と振り返られてしまった。