「ところで、お前は、なんで毎度遅刻してるんだ」
「実は、慣れない会社生活で乱れた心を鎮めようと写仏をしているのですが」
「なんだって?」
写仏です。
仏様を描いてるんです、と千景は説明した。
「でも、集中しすぎて寝過ごしちゃって。
慌ててタクシーで会社に駆け込んだり……」
「なにも心静かになってないじゃないか」
いや、そうなんですけどね……。
「社長はなんで、毎度遅れてるんですか」
うっかり訊いてしまったあとで、千景は、はっとする。
やばい。
知ったら、八十島さんではない誰かに殺られる秘密を訊いてしまったっ。
「俺は……」
と将臣が話しかけたとき、程よくスマホが鳴った。
千景はホッとしたが、スマホの画面を見た将臣は眉をひそめた。
「もしもし?」
と言ったあと、一方的にしゃべっているらしい相手の話を聞いている。
「実は、慣れない会社生活で乱れた心を鎮めようと写仏をしているのですが」
「なんだって?」
写仏です。
仏様を描いてるんです、と千景は説明した。
「でも、集中しすぎて寝過ごしちゃって。
慌ててタクシーで会社に駆け込んだり……」
「なにも心静かになってないじゃないか」
いや、そうなんですけどね……。
「社長はなんで、毎度遅れてるんですか」
うっかり訊いてしまったあとで、千景は、はっとする。
やばい。
知ったら、八十島さんではない誰かに殺られる秘密を訊いてしまったっ。
「俺は……」
と将臣が話しかけたとき、程よくスマホが鳴った。
千景はホッとしたが、スマホの画面を見た将臣は眉をひそめた。
「もしもし?」
と言ったあと、一方的にしゃべっているらしい相手の話を聞いている。



